死に関することば-3

死に関することば-3

死に関連することばあれこれ
(悼む、阿鼻叫喚、一蓮托生、一期一会、命)


その意味をよく知らず、やり過ごしたりしがちな、普段使わない葬儀用語や死にまつわることばの意味を考えます。

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【悼む(いたむ)】:
他人のことを思って悲しむことをいいます。遺族にお悔やみを述べるときなどにしか使わない言葉ですが“痛む”や“傷む”と同源の言葉のようです。「痛み入ります」というと、「恐れ入ります」と同じ意味で、相手の親切や好意に恐縮することをいいます。「痛み分け」は、引き分けのこと。相撲の取り組みなどで片方の力士、もしくは双方がケガをして引き分けることをいいます。  

【阿鼻叫喚(あびきょうかん)】:
仏教語。八大地獄と呼ばれる地獄のひとつ、第八番目の地獄“阿鼻地獄”に落ちた者が責め苦に耐えられず泣き叫ぶむごい様子のことをいいます。火の車や剣の山などで絶え間なく責め苦を受けるのですが、ここの責め道具“火の車”が家計が苦しいときに使うことばへと派生したようです。「阿鼻叫喚のうめき声が聞こえる」とか、「すし詰めのエレベーター内は阿鼻叫喚」などの使い方をします。

【一蓮托生(いちれんたくしょう)】:
一味徒党が一緒に行動をして運命を共にすることをいいますが、もとはこれも仏教語。死んだのち、極楽で同じ蓮の花の上に生まれ変わるという浄土信仰の言葉がおおもとなのです。おもしろいものですね。  

【一期一会(いちごいちえ)】:
よく使われる言葉ですが、一般的に一生に一度だけの機会のことをいいますね。「一期」は人の人生の一生涯のことをいいます。もとは「その機会は一生に一度のものと心得て、主客ともに互いに誠意を尽くすべきである」という、茶会の心得です。そのほかに「一期の浮沈」ということばがありますが、生死に関わる大事な瀬戸際のこと。生死の分かれ目のことをいいます。   

【命(いのち)】:
もっとも基本的な言葉ですが改めて。人間や生物が生存するための根源的な力のことを言う、とされているため、人間の生命、寿命も指します。天から授かった生きる定めのことも意味することを考えるととても深い言葉です。“命とは”を語ろうとするときりがないことなのかもしれませんね。だから人は考えるのでしょうけど。「命は鴻毛より軽し」正義のために命を捨てることは少しも惜しくない、ということばもあったり、「命知らず」「命の洗濯」「命の綱」など、成句もとても多いです。

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