臓器提供

臓器提供

臓器提供も自分の死の権利

臓器提供を考えたことはありますか。これも尊厳死と並び、自分の死や死後を自分で選択する「死ぬ権利」ではないでしょうか。近頃はよく目にすることが多くなった「臓器提供意思カード」というものがありますね。

図書館や役場など、いろいろなところで配布されています。持っている人も多いのではないでしょうか。臓器提供には2パターンあるのをご存知でしょうか。「臓器提供意思カード」にも記載されていますが、脳死の状態での臓器提供と心停止後の臓器提供です。「臓器提供意思カード」では、脳死になった場合や心停止になった場合に、どの臓器を提供したいと考えているか、もしくは臓器提供はしないと考えているかの意思を第三者に伝えるものです。

例えば事故に遭って脳死判定を受けた際に、このカードを所持していれば本人の意思ということで受け付けられ、15歳以上であれば、家族の承諾も揃えば臓器提供が実行されるということです。もちろん、提供したい臓器も選べます。心臓はいいけど眼球はしたくないなど。脳死の場合に提供できる臓器は、心臓、肺、肝臓、腎臓、すい臓、小腸、眼球です。

一方、心停止後の場合には、腎臓と眼球が提供できるのですが、それ以外にも臓器移植法で規定されない皮膚、心臓弁、血管、耳小骨(じしょうこつ)、気管、骨などの組織は、家族の承諾だけででき、すい臓に関しては本人の意思が確認できる書面が必要となります。「臓器提供意思カード」は、たとえ所持していたとしても、家族がその存在を知らずに本人の意思が確認できないとして、臓器提供ができないままに植物状態のままとされたり、葬儀へと向かうことになったりということが少なくないそうです。

どうせ死ぬなら誰かのためになりたいとの思いから書いたのに、その善意が無になればなんだか故人としても思いを残すことになりそうに思えてしまいます。そうならないためにはやはり家族や周囲の人たちと話し合い、カードの存在を伝えておくべきなのでしょうね。

Calendar