尊厳死-2

尊厳死-2

尊厳死の宣言書(リビング・ウィル)による意思表示

現在の日本でもいまだ尊厳死を認める法律はありませんが、日本では1976年「日本尊厳死協会」が設立され「尊厳死の宣言書(リビング・ウィル)」を発行して、人間らしく自然な死をとげる権利を確立する運動を展開しているそうです。

尊厳死とは、立場によって思いがきっと違ってくるものなのではないでしょうか。本人は死なせてほしいと思うことかもしれませんが、意識がなかった場合、それを見守るしかない家族にとっては生きててほしいと願う気持ちとうらはらに、もう苦しませたくないと願う気持ちもあるのです。

医師も人間ですから、そんな家族の気持ちに応えたいと思う気持ちがあって当然なのでしょうが、しかしながらそこには患者本人の意思というものが大きな要素となります。自分がどんな最期を迎えたいと思うのか、もしも自分が延命措置をするかしないかの立場に立った場合にどうして欲しいか、遺言を残しておくことは、自分のためでもあるけれど、判断を迷う家族のためでもあるのではないでしょうか。

日本尊厳死協会では2000円(夫婦の場合3000円)の年会費で会員になり、「尊厳死の宣言書(リビング・ウィル)」に署名・捺印して書類を残しておくと、自分において尊厳死の選択を迫られるような場面になった場合に意識がなくとも、この「尊厳死の宣言書(リビング・ウィル)」をもとに医療現場で本人の意思として受け入れられるようになっているそうです。

「尊厳死の宣言書(リビング・ウィル)」にある内容は

①不治かつ末期になった場合、無意味な延命措置を拒否する

②苦痛を和らげる措置は最大限に実施してほしい 

③数ヶ月以上にわたり植物状態に陥った場合、生命維持措置をとりやめて欲しい、などです。葬儀の方法を自分で選ぶ時代です。自分の死の在り方についても自分で選ぶことが本当かもしれません。家族ともよく話し合って理解を得ておくことで家族の覚悟も違ってくるのではないでしょうか。

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